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2023年9月10日のトレンド
市立中プール
- 水泳部顧問の教諭が、新型コロナウイルス対策として、プールに3か月以上水を入れ続けたとして、市教育委員会から口頭厳重注意を受けたというものです。
- 市教育委員会によると、当時、新型コロナ感染拡大の影響で水泳の授業はなかったが、水泳部員が部活でプールを使用していました。
- 教諭は同年6月初旬から9月20日頃まで、プールサイドの蛇口からホースで水を入れ続けたということです。
- この行為によって、上下水道料金が高くなったことに市の担当者が気付いて発覚しました。
- どの程度の損害が出たかについては、市教委は「学校全体で使用した水の料金が請求されるため、プールのみの金額は算出できない」と説明しています。
- 市教委は「個人の判断で公金を過大に支出させた」と判断し、教諭に口頭厳重注意としました。
- しかし、「生徒の安全を考えての行動だった」として、教諭に損害額分の請求はしていません。
- 教諭は「新型コロナウイルス対策でプールを清潔に保つため、水を循環させようとした」と説明しています。
- しかし、専門家は「プールの水質管理は塩素やpHなどを測定して調整することが重要であり、水を入れ続けることでは効果がない」と指摘しています。
4割超の医療機関で値上げ
- 厚生労働省が全国約1700の医療機関に対して行った出産費用の調査。
- この調査では、今年4月までの1年間で出産費用を値上げした医療機関が全体の44.5%に上ったことや、出産費用の平均が50万3000円になったことなどが明らかになりました。
- 出産費用の値上げの背景には、新型コロナウイルス感染症対策や人件費の増加などが影響していると考えられています。
- また、今年4月には出産育児一時金が42万円から50万円に引き上げられたことも、一部の医療機関で「便乗値上げ」が行われた可能性が指摘されています。
- 厚生労働省は、出産費用の「見える化」を進めるために、来年4月から医療機関ごとの出産費用や分娩施設の機能などを専用のホームページ上で公表すると発表しました。
- これにより、妊婦が価格やサービスなどを比較して医療機関を選びやすくなると期待されています。
小池知事
- 東京・明治神宮外苑の再開発とは、神宮外苑地区において、スポーツ施設の建て替えや超高層ビルの建設などを行う民間主導の事業。
- この事業は、三井不動産や明治神宮など4者が進めており、2023年2月に東京都知事の小池百合子氏から施行認可を受けました。
- この事業に対しては、歴史的な景観や緑地が損なわれるとして、反対運動が起きています。
- 特に、神宮外苑のシンボルである4列のいちょう並木から明治神宮聖徳記念絵画館を正面に見る景観が、超高層ビルによって遮られることが問題視されています。
- この問題に関して、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、2023年7月に日本政府に対して、再開発計画の撤回を求める勧告を出しました。
- ICOMOSは、再開発計画が「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録基準に反すると判断しました。
- これに対し、小池都知事は2023年7月21日の定例会見で、「適切に手続きを進めている」と述べました。
- 小池都知事は、「ユネスコから正式な通知は受けていない」とし、「国と連携しながら対応していく」とも語りました。
モロッコ
- モロッコ地震とは、2023年9月8日にモロッコ中部で発生したマグニチュード6.8の大地震。
- この地震は、アトラス山脈の山岳地帯を震源とし、周辺の都市や村落に甚大な被害をもたらしました。
- 死者は820人に上り、負傷者は約1500人に達しました。
- 被災地では、家屋や道路が崩壊し、電気や水道などのライフラインが寸断されました。
- 救助活動は難航し、多くの人々が避難所で不安な夜を過ごしました。
- 世界遺産のマラケシュ旧市街では、モスクや塔などの歴史的建造物が倒壊するなどの損傷が確認されました。
- 特に、シンボル的な存在であるクトゥビーヤ・モスクのミナレット(尖塔)が傾いたことは、住民や観光客に衝撃を与えました。
- モロッコ政府は、国王ムハンマド6世の指示で緊急事態宣言を発令し、被災地への救援物資や医療チームの派遣を行いました。
- また、国際社会からも多くの支援が寄せられました⁵。一方で、政府の対応が遅れたとして批判する声もありました。
マイナス金利解除
- 本銀行の植田和男総裁が読売新聞の単独インタビューに応じた内容。
- 植田総裁は、マイナス金利政策の解除について、「経済・物価情勢が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」と述べました。
- また、「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(解除を)やる」とも語りました。
- 植田総裁は、具体的な時期については「到底決め打ちできる段階ではない」としたものの、「年末までに十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない」とも示唆しました。
- 来春の賃上げ動向を含め、「年内にも判断できる材料が出そろう可能性があることも示唆した」ということです。
- マイナス金利政策とは、日本銀行が2016年から実施している金融緩和策の一つで、銀行が日銀に預ける一部の預金に対してマイナス0.1%の金利を適用することで、銀行の貸し出しや投資を促すことを目的としています。
- しかし、この政策は、銀行の収益や預金者の利息収入を減らすなどの副作用も指摘されています。
- 植田総裁は、今年4月に黒田東彦前総裁から引き継いだ後、初めて報道機関の単独インタビューに応じました。
- 植田総裁は、日銀の2%の物価目標を維持しつつも、市場との対話を重視する伝統的なアプローチを取るとされています。
水道水濁る
- 兵庫県明石市の水道局が発表した水道水の濁り。
- 8日に大久保町高丘1の道路に埋設された水道管に穴が開き、同地区などで約600戸の家庭で水道水が濁ったということです。
- 水道局によると、8日の午前5時半ごろから水道水が濁っているという通報が20件ほどありました。
- 調査の結果、直径15センチの水道本管に8センチほどの穴が開いていることが判明しました。
- 水道局は給水車を派遣し、約100人が利用しました。
- 水道本管の修繕工事は午後0時40分ごろに終わりました¹。濁った水を取り除くために消火栓から放水し、作業は午後4時ごろ完了しました。
- 一般家庭では全面的に復旧しました。
- 一方で、介護施設など受水槽がある一部の施設では、タンク内の浄化に時間がかかるため、給水車が活動を続けました。
- 水道局は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪しました。
- 水道局は、水漏れや水不足などの緊急事態に対応する窓口や修理依頼先などをホームページで公開しています。
- また、悪質な商法に注意するよう呼びかけています。
エッフェル姉さん
- 自民党の松川るい参議院議員が、フランス研修で撮影したエッフェル塔の写真をSNSに投稿して炎上した騒動。
- 松川議員は、9月8日に大阪で開かれた会合で、マスコミへの不満や恨みを語りました。
- 松川議員は、7月末に自民党女性局のメンバー37人とともにフランス研修に参加しました。
- その際、女性局長だった松川議員は、大阪の地方議員らとエッフェル塔の前でポーズをとりながら写真を撮影しました。
- その写真を松川議員は自身のSNSに投稿しましたが、これが批判を呼びました。
- SNSに投稿された写真では、松川議員らは笑顔でエッフェル塔をバックにしていますが、その様子が新型コロナウイルス感染症対策や国民の苦境と乖離しているとして非難されました。
- また、松川議員は自身の子供も同行させていたことや、研修の全過程に参加していなかったことも問題視されました。
- 松川議員は、8月1日に自民党本部から注意を受けて謝罪しましたが、その後は公の場に姿を見せませんでした。
- しかし、9月8日に大阪で開かれた「近畿税理士政治連盟」の大会や稲田朋美衆院議員のセミナーに出席しました。
- その際、松川議員はマスコミへの恨み節を炸裂させました。
- 松川議員は、「毎日、毎日、デマが流され」とマスコミ報道を批判し、「自分自身が廃人になるのではないかと思う、つらい日々が3週間、4週間もありました」と語りました。
- また、「優しい声をかけてくれた方、寄り添ってくれた方、手を差し伸べてくださった方を一生、忘れないと思います」と感謝の言葉も述べました。
- しかし、松川議員はまだ「説明責任」を果たしていないという批判もあります。
- 子供を同行させた理由や研修の内容などについては明らかにしていません。
- 有権者からは「どうして記者会見をして事実を語らないのか」という声も上がっています。
園児バス置き去り死事件から1年
- 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、2022年9月5日に通園バスの車内に3歳女児が置き去りにされ、熱中症で死亡した事件から1年が経過した。
- この事件では、当時の園長や担任ら4人が業務上過失致死の疑いで書類送検されました。
- 事件から1年後の2023年9月5日、女児の遺族は園側に対して「誠意のある対応していただけていない」と憤りを表明しました。
- 遺族は園の廃園を求めていたが、園側は存続の方針を変えていません。
- また、遺族は園側からの連絡もほとんどなく、謝罪や賠償もなされていないと訴えました。
- 園側は4日に報道各社の代表取材に応じ、「ご遺族には心よりおわびを申し上げたい」と謝罪しました。
- しかし、「希望者がいる以上は園の継続をしなければならないと考えている」とも述べました。
- 園側は安全対策を強化し、10月3日に再開したが、約1割の園児が転園したということです。
- 事件後に休止していた通園バスについては、再開の見通しが立っていません。
- 政府は2023年4月からバスへの置き去り防止装置の設置などを義務付ける方針を決めましたが、園側は「装置を設置しても安全性が保証されるとは思えない」と慎重な姿勢を示しています。
車内に置き去り
- 岡山県津山市の駐車場で、2歳の男の子が車内に置き去りにされて死亡した。
- この事件では、男の子の祖母が保育園に送るはずだったのに忘れて勤務先に出勤し、約9時間半も車内に放置したとして、過失致死の疑いで逮捕されました。
- 事件が起きたのは、9月9日の夕方です。
- 祖母は仕事を終えて帰ろうとしたときに、車内に孫がいることに気づきました。
- 孫はシートベルトをしたままチャイルドシートに座っていましたが、ぐったりしていて呼吸もありませんでした。
- 救急隊員が駆けつけましたが、間もなく死亡が確認されました。
- 祖母は「孫を保育園に送り忘れた」と話しているということです。
- 祖母は娘から頼まれて孫を保育園に送る予定でしたが、そのまま車に乗せた状態で勤務先の病院に向かいました。
- 車は屋外の駐車場に止められており、施錠されていました。
- 9日の津山市の最高気温は31.7度でした。
- 岡山県警は、男の子に目立った外傷はないことから、熱中症になった可能性があるとみています。
- 近く司法解剖を行って死因を調べる予定です。
- また、保育園や娘から連絡がなかった理由なども調べています。
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