目次
2023年7月12日のトレンド
性的少数者
- 性的少数者とは、何らかの意味で「性」(「性別」も参照)のあり方が多数派と異なる人のこと。
- 英語のSexual Minority(セクシュアル〈セクシャル〉・マイノリティ)の日本語訳。
- 性的少数派は、多くの場所で同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーなどの「セクシュアルマイノリティ」を含んだ言葉として使われている。
- LGBTとは、レズビアン (Lesbian)、ゲイ (Gay)、バイセクシュアル (Bisexual) の3つの性的指向と、トランスジェンダー (Transgender)のジェンダー・アイデンティティ(性自認・性同一性)、各単語の頭文字を組み合わせた頭字語であり、特定の性的少数者を包括的に指す総称である。
- ただの頭字語ではなく、政治的連帯を示している。
- 性同一性障害の経済産業省職員が、庁舎内の女性用トイレの使用を不当に制限されているとして、国に制限の撤廃を求めた訴訟。
- 最高裁第3小法廷は11日、国の対応を「違法」と判断し、職員の勝訴が確定した。
- これは、性的少数者の職場環境について、最高裁が初めて判断を示した。
- 判決によると、職員は戸籍上は男性ですが、女性として生活しており、2009年に女性としての勤務を申し出ました。
- しかし、経済産業省は他の女性職員への配慮として、職場から2階以上離れたトイレを使うよう制限した。
- 職員は人事院に制限の取り消しを求めましたが認められず、2015年に提訴した。
- 一審東京地裁は2019年、制限は「真に自認する性別に即した社会生活を送る重要な法的利益の制約だ」として、不当と判断した。
- しかし、二審東京高裁は21年、経済産業省は他の職員の性的不安も考慮しており制限は妥当だとした。
- このため、原告側が上告した。
- 最高裁第3小法廷は、職員が一部の女性トイレを使い始めてからもトラブルが生じなかったことや、他の女性職員から明確な反対意見がなかったことなどを考慮し、「女性トイレを自由に使用した場合にトラブルが生じることは想定し難い」と判断した。
- また、「他の職員への配慮を過度に重視し、原告の不利益を不当に軽視するもので、著しく妥当性を欠く」として、国の対応を違法と結論付けた。
- この判決は裁判官5人全員一致の意見であり、今崎幸彦裁判長は補足意見で「職場の規模や人間関係など事情はさまざまで、一律の解決策になじむものではない」と指摘し、「トランスジェンダー本人の意向と他の職員の意見をよく聞いた上で最適な解決策を探っていく以外になく、今後、事案の積み重ねを通じて指針や基準が形作られることに期待したい」と述べた。
Jアラート
- 明日7月12日11時に、全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験が行われる。
- これは、緊急時における住民への迅速かつ確実な情報伝達に資するよう、国(内閣官房、消防庁)及び地方公共団体が連携して実施する。
- 試験の内容は、国から試験放送の情報を配信し、市町村において、防災行政無線等の自動放送を実施する。
- 防災行政無線からの自動放送の内容は、「これは、Jアラートのテストです」というメッセージが3回繰り返される。
- この試験は、Jアラートが正常に動作することを確認するために必要なものであり、緊急事態を示すものではありません。
スターリンク衛星
- スターリンク衛星とは、アメリカのスペースX社が提供する衛星インターネット「スターリンク」の人工衛星のこと。
- スターリンクは、地球低軌道に何千もの小型衛星を展開することで、世界中のどこでも高速かつ低遅延のインターネットを提供することを目的。
- 日本では、2022年10月にサービスが開始。
- スターリンク衛星は、打ち上げ後に一定の軌道に移動するまでの間、数十機が連なって空を移動する様子が肉眼で見ることができる。
- これを「スターリンクトレイン」と呼びます。スターリンクトレインは、夜空に青白い光の列として現れ、数分間見えた後に消える。
- スターリンクトレインがいつどこから見えるかは、日付や場所によって異なります。見るためには、以下のような方法がある。
- スターリンク公式サイト ( https://www.starlink.com/ ) で自分の住所を入力し、「Find Starlink」ボタンを押すと、見える時間帯や方角が表示される。
- スマートフォンアプリ「Star Walk 2」や「Starlink Tracker」などを使って、見える時間帯や方角を確認することができる。
- ウェブサイト「Heavens-Above」 ( https://www.heavens-above.com/ ) や「Find Starlink」 ( https://findstarlink.com/ ) などを使って、見える時間帯や方角を確認することができる。
- スターリンクトレインは日没後や日の出前に見えやすいです。月明かりや雲などの天候も影響する。
- スターリンクトレインは数分間しか見えません。予定された時間帯に空を見上げてください。
- スターリンクトレインは静かに移動します。飛行機やヘリコプターと間違えないようにしてください。
- スターリンクトレインは西から東へ移動します。方位磁針やスマートフォンアプリなどで方角を確認してください。
東京・八王子
- 12日、東京都八王子市では最高気温が39.1℃を観測した。
- これは、10日に山梨県大月市で観測された38.7℃を上回り、今年全国で最も高い気温を更新した。
- 39℃以上が観測されたのは、今年全国で初めて。
- 東京都心も37.3℃まで上がり、今年初めて体温を超える暑さになった。
- また、気温が上がると同時に大気の状態が非常に不安定になる。
- 関東北部から福島県付近で雨雲が急発達している。
- 関東は今夜にかけて、滝のような雨や雷雨、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。
- 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒。
- 天気の急変に注意して、発達した積乱雲が近づく兆しがある際には、早めに頑丈な建物に移動する。
- 夜も気温が下がらず、寝苦しくるので眠る前に水分を補給したり、エアコンや扇風機を使用するなど、暑さ対策を。
試験の中止
- 総務省消防庁は、ミサイル発射や災害情報を国から自治体へ伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験を本日、7月12日午前11時に予定した。
- しかし、同日午前9時59分ごろに、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたことを受けて、各地方自治体が試験の中止を発表した。
- 北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと見られる。
- 北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは6月15日以来。
- Jアラートの試験は、多くの市区町村で防災行政無線などによる「これは、Jアラートのテスト」といった放送や、防災情報メールなどを送信する予定だった。
- 試験は6月に実施する予定だったが、北朝鮮情勢を踏まえ延期していた。
刑務所製せっけん
- 刑務所で作られたせっけんが通販サイトを通じ、定価の3倍以上で転売されているというニュースが報じられた。
- 転売されているのは、横須賀刑務支所(神奈川県横須賀市)で作られている「ブルースティック」という固形せっけんで、汚れがよく落ちると評判のロングセラー商品。
- このせっけんは、刑務所作業製品を専門に扱う公益財団法人「矯正協会」(東京)の直営店舗や常設展示場、直販サイトで販売されている。
- 3本セットで定価は400円(直販サイトは3本組み2個セットで800円)で、昨年度は約4万9千セット(約15万本)売れた。
- 全国の刑務所作業製品の中で、売り上げトップの人気商品。
- コロナ禍で刑務所の工場作業が制限されて製造数が減ったことに加え、転売目的とみられる買い占めも始まり、「キャピックショップなかの」(東京都中野区)には「買えなくて困っている」という声が届くようになった。
- このため一時期は「1家族2セットまで」に制限、現在でも「6セットまで」としている。
- 直営サイト( https://www.e-capic.com/ )でも「購入は1日1回、1セットまで」と制限している。
- 矯正協会の桜井智・刑務作業協力事業部副部長は、定価を超える額での転売について、「安い、品質がいい、というのがキャピック(刑務所作業)製品。高値で流通してしまったら、ブランドが損なわれてしまうので認められない」と話している。
産経新聞
- 産経新聞社は12日、東京本社版の月ぎめの購読料を8月1日に500円値上げし、3900円にすると発表した。
- 大阪本社が発行する朝夕刊セット版も500円引き上げ、4900円にするという。
- 値上げの理由は、用紙やインキの価格高騰に加え、配達に必要な燃料費などが上昇し、経営効率化では賄えなくなったため。
- 産経新聞は「正確で公正、質の高いニュースを安定的に発信する使命を果たしながら、戸別配達網を維持する」と理解を求めている。
- 値上げに合わせて紙面を刷新するということで、一部のページで文字を大きくし、連載を充実させるとしている。
- 他の新聞では朝日新聞社が5月、毎日新聞社が6月、日本経済新聞社が7月に、それぞれ値上げを実施している。
- 産経新聞の値上げは2021年8月以来となる。
ユアストーリー
- 『ゴジラ-1.0』というタイトルで、山崎貴監督が手掛けるゴジラの最新作が、11月3日に公開される。
- この作品は、ゴジラ生誕70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目、さらに令和初のゴジラとなる。
- 山崎貴監督は、「何もかもを失った戦後の日本。
- そこに追い打ちをかけるような、かつてない絶望を与える存在を描く。
- そんな意味も込めて『ゴジラ-1.0』というタイトルは生まれました」とコメントしている。
- 特報映像やティザービジュアルでは、戦後の日本がゴジラによって破壊されていく様子が描かれている。
- 山崎貴監督は、『ALWAYS 三丁目の夕日』や『実写版ヤマト』などのヒット作を手掛けたほか、『アルキメデスの大戦』や『ドラクエ・ユアストーリー』などの挑戦的な作品も制作してきた。
- 今回のゴジラ作品は、「僕が今まで作ってきた映画の集大成になっていると思います。そしてそれは劇場で『観る』のではなく、『体験』するにふさわしい作品になったと思います」と語っている。
- また、本作は日本公開から約1カ月後、12月1日に北米でも公開されることが決定している。
- 英語表記は『GODZILLA MINUS ONE』となっている。
言葉狩り
- 言葉狩りとは、特定の言葉の使用を控えるべきとする社会的規制を否定的に表現した言葉。
- この言葉は、筒井康隆の作品「無人警察」を巡って1993年に起きた一連の事件の中で扱われ世間に浸透した。
- 言葉狩りという言葉は、差別や偏見を含む言葉の使用を避けることが望ましいとする考え方(ポリティカル・コレクトネス)に対する批判として使われることが多い。
- しかし、その批判は、差別や偏見そのものについて熟考や議論をせず、その言葉を画一的に排除したり、使用を自主規制したりすることに対するものであることが多く、差別や偏見を肯定するものではありません。
- 言葉狩りが話題になるのは、社会的な価値観や感覚が多様化し、言葉の意味やニュアンスが変化していく中で、どのような言葉を使うべきかについて意見が分かれるからだと考えられる。
- 例えば、「黒人」や「部落」などの言葉は、歴史的な背景や文脈によって差別的な意味合いを持つ場合がありますが、それらの言葉を使うこと自体が差別であるとする立場と、それらの言葉を使うことは問題ないとする立場が対立することがある。
新ポスター
- 立憲民主党は11日、次期衆院選に向けた政治活動用のポスターを新たに3種類作製し、発表した。
- このポスターは、写真はなく、「今の健康保険証を守ります」「増税隠しを許さない」「女性の声が政治を変える」という立憲の政治姿勢を大文字で訴える内容。
- 立憲のイメージカラーは青ですが、今回作製した3枚のうち1枚は、真っ赤な背景を使用したデザイン。
- そこに「今の健康保険証を守ります」と白字で書いた。
- 岡田克也幹事長は「わかりやすく目立つものにしたいと思った」と説明した。
- 今月下旬から全国で張り出す予定。
- 岡田氏は、来年秋に健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する政府方針を「撤回すべきだ」と改めて主張した。
- また、少子化対策の財源確保策の結論先送りも批判した。
食品値上げ
- 今年の食品値上げは、過去最大級の値上げラッシュとなっている。
- 帝国データバンクによると、2022年には食品の値上げ品目数が2万品目を超えた。
- 2023年も値上げの波は止まらず、1~4月の間に7000品目以上の値上げが予定されている。
- 特に2月は、かまぼこや冷凍食品など4000品目以上が値上げされる見込み。
- 値上げの原因としては、原材料価格の高騰や物流費の上昇、円安などが挙げられている。
- 小麦粉やパスタ、カレールー、ケチャップ、ソースなどの加工食品や、食パンや菓子パンなどの小麦製品が値上げされることが多く、全体の半数以上を占めている。
- また、ビール系飲料や牛乳・チーズ・ヨーグルトなども値上げされる予定。
- 値上げによって家計の負担は一段と高まり、消費者の節約志向が強まっている。
- 家計簿をつけて支出を見直したり、ごはんが主役のメニューを増やしたり、おやつ代を別にしたりするなどの対策が有効。
自分勝手
- 2023年7月12日、タレントのryuchellさんが東京都内のマンションで死亡しているのが見つかった。
- ryuchellさんは1995年12月1日生まれの27歳。
- 沖縄県出身で、2011年にファッション誌「Popteen」の読者モデルとしてデビューした。
- その後、バラエティ番組やドラマに出演するなど、タレントとして活躍。
- 2016年には、モデルのペコさんと結婚し、2018年には第一子となる男児が誕生した。
- 2022年8月には、ペコさんと離婚したことを発表。
- その際に、ryuchellさんは「離婚は、僕にとって人生で一番辛いことでした」とコメントしていた。
- このニュースのあと、自分勝手がトレンド入りした。
コメント